名 作 R P G を 遊 ぶ (か も) 2

洋ゲーRPGや非電源ゲームを扱った頁でしたが、最近はユルいジャンルになりそうです

初めてRefundをリクエストした話

皆さんはどうやって遊びたいゲームを選びます? 特にセール時に。

前から気になっていたタイトルだから? 割引率がこれまでより高いから? 評判は良くないが、面白かったらめっけものくらいの気持ち? おすすめに提示されたから? 何か新味を求めて?

――だいたいこんな気持ちでゲームを購入したとしましょう。なんでもそうですが、最初の印象は大事です。例えば、漫画の場合、扉と次の見開き、3頁ほどで読者の注意を引くことができないと読んでもらえないそうです(ある漫画家さん曰く)。

ゲームも同じ。最初の1時間くらいで「面白くなりそうだ」という気分にさせてくれないと、積みゲーに直行してしまいかねません。でも時代は変わりました。steamなら現在は返金(Refund)が可能になっていて、プレイ時間が2時間未満といった諸条件さえクリアしていれば、理由がなんであれ返金に応じてくれます。いっそ積みゲーにするくらいなら、返金して他のタイトルを購入した方がマシでしょう。

さて、「面白くなかった」という理由は何が根拠で出てくるのでしょう? 個人の感覚から出た結果ですから、自分以外の誰かには強く訴求している場合もあるかもしれません。そういう時には、を読んでみれば分かります。自分と同じ感想を持った人が一定数居るようであれば、自分の感覚もそうそう外れたものではないわけです。

ただ、気をつけるべきところがあって、steamでは、マニアな人にウケたから高評価なことがあります。amazonだとより一般的な層が遊ぶので、もう少し幅広い視点が望めます。その代わり、amazonにも悪いところはあって、特にコンソール向けだと、煽り体質(全否定)の方や萌え体質(そんなことは当たり前)の方がいることも考慮しておくべきです。

ここからは、そんなにしっかり予習したわけでもなく、迂闊に購入したばっかりに大きく期待をはぐらかされてしまい、どうしようっかなぁ~、という気分になったあるタイトルのことを語っていきます。くだんのゲームについて恨みがあるわけではないので、敢えてタイトルは伏せ、クソゲーとは呼びません。冒頭しか遊んでいませんし。

“このゲーム”はドラマで言うなら、サスペンスタッチに始まります。フックは巧みで、どうして主人公はこんなことに巻き込まれてしまったのだろう? という興味が湧いてきます。

また、5分ほどで内容とは別の事案に問題が生じていることにも気が付きました。steamコントローラーがサポートされているゲームはこれが初めてだったので、対処法が分からなかったことが遠因です。

カメラ操作のスティックに関してデッドゾーン(いわゆる“遊び”)が設けられておらず、ニュートラルにしても絶えず視点がドリフトしていました。キャリブレーションが別途必要だなんてすぐには気が付きませんでしたね。いつものXbox 360コントローラーでプレイして、これまでは問題が起きなかったのですから。注意喚起の一文が目に付くところに(例えば、購入ページに)あるべきでした。

些細なトラブルはファーストインプレッションの得点を下げます。総合評価に結びつけてしまうのは理性的ではないと思いますが、人間は感情の動物ですから仕方ありません。面接官の機嫌を損ねるようなことをしたら入社は遠のくものです。とりわけ、この総合評価は、面接官がその人材を欲しいか欲しくないかという気分の問題であって、当人の資質や成績とは無関係です。優秀な人材でも、こいつと一緒に働くのはちょっとなぁと思われたらアウトなのです。

話が逸れました。設定に起因する操作性の問題が表面化して、初めて遊ぶ小一時間では対処できないままになり、操作がし難いという悪印象が付きました。減点1みたいな感じです。

さらに進めると、物語上の謎が大きくなっていきます。主人公の体験は偽りで、ラボの被験者として観察されていたのでした。舞台裏が明らかになり、主人公を誘導する謎の人物が声で(無線で)接触してきました。こういうP.K.ディックなノリは嫌いじゃありません。ところが……

この辺りで謎の異星生物が乱入して、主人公はそいつらの撃退を余儀なくされます。言うなれば雑魚で、そこら中に湧いて出てきます。プレイフィールは「このガンシューティング、ちょっとタフ過ぎない?」

入手した未来銃は敵を凝固させるだけでトドメはレンチで殴らないといけないのです。Harf-Life2のバールを思わせますね。しかも相手はすばしこく、特殊弾は不足しがちです。前時代的なガチ懐古厨の為のFPSだったのか、と気が付いても時既に遅し。

カメラ操作のドリフトとも相まって、一匹一匹を始末するのが面倒くさい印象です。凝固は斬新ではあるのかもしれませんが、手間なだけですし、標的としては全く地味に感じられます。銃弾で穴だらけにした方がラクだし、なにより気分がいいでしょう。

頻繁に湧く雑魚敵の残骸から、いちいちLOOTするスタイルも徒労感だけです。全て自動的に拾う形式でも問題無さそうに見えます。

謎による“引き”が放ったらかしで、まずは無線の声が指示する場所へ行かないと何も説明が与えられないようです。ここで興味を持ち続けるのが難しくなりました。

コンセプトが明確にされない序盤は、大きなマイナス点です。このゲームがどんなベクトルを指向し、どういう対処を想定しているのか、プレイヤーに理解を促せないのは、コミュ症で内向的なゲームと言えます。例えば、バットマン:アーカムシリーズなら、闇に潜んで雑魚をテイクダウンするステルス面と、雑魚集団に囲まれてカウンターで応酬するアクション面、さらには探偵モードといった、システム設計が如実に伝わるように序盤が構成されています。

後に評を読んでみると、このFPSではどちらかというとステルス的な行動が奨励されるとのことでした。要するに見つけた敵をわざわざ殴りに行く必要はなくて、素通りできるのならそれでいいようです。序盤ではそういうベクトルはまるで伝わってきませんね。当初はLOOTできない“腫瘍”とかいうアイテムが残ることも疑問でした。

マップはやや広く、自由な探索を許すのですが、逆に序盤では指針が与えられずに途方にくれます。目的地へ行くことが目先のゴールではあるものの、出てくるのは雑魚敵ばかり。読みにくい変わった動きをしてくれても、面倒くさい戦闘。そして、いちいちLOOT。

まだ明かされることのないフック。SFな舞台仕立ては名作Dead Spaceシリーズと似ていますが、ストーリドリヴンが秀逸なあちらと違って、こちらはどんどん魅力が減衰していくように思えたのでした。

スキルでカスタマイズするところはThe Surgeに似てますかね。レンチで殴ってるから。でも、ダークソウル系のような死にゲーとは指向が違うのかな。サクサクと倒すことだけが眼中にあるというわけでもないようで、なんともどっちつかずに見えます。

ここまででおよそ1時間。まだ序盤の序盤で、このタイトルが網羅するはずの神髄を理解するにはあと3時間くらいはプレイした方がよさそうです。でも、忍耐の問題ですね。辛抱して遊べるなら、それもよし。今日日、もっと自分に合った楽しいFPSがたくさんあるはずだから、面白くないと感じるものにわざわざ貴重な時間を費やすこともない、そんな考え方もアリです。

結局、後者の考えに傾いて、俺は人生ではじめてsteamのRefundをリクエストしてしまいました。無い時間をどれだけ楽しくできるかで、カネの使い途を再考したというわけです。いつもRefundばかりするような輩だと、どうかとは思いますが。とはいえ、それも許容はされているわけですから、人それぞれですね。

ソシャゲーの台頭も含め、ゲームというメディアに対する姿勢が変わってきていると言えるでしょう。ファストフードのようにダウンロード購入し、合わなかったから返品、デジタルならでは。事前に試着できないゲームに相応しい売り方なのかもしれません。

The Surgeがまさにそうですが、体験版でプレイした後に購入するスタイルもまだ残っていますね。最初のDOOMが流行った頃にも存在した売り方です。よくよく考えると、もっと定着してもいいはずの売り方だと思えてきます。
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[ 2018/06/25 00:58 ] ダウンロード販売 steam | TB(-) | CM(0)
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