らっぱ飲みポーションの果てに見たものは?

■Enclave(2002年)

GOG.comで数年前に購入したEnclave。軽い気持ちでプレイしてみると、意外と楽しい。見かけの粗いポリゴンばかりか、ゲーム性もやや荒削りではある。生徒が実習で作った初めての3Dゲームのような趣きさえある。けれども、この粗さでなければ表現できないような、素朴な楽しさがそこにあるのだった。

 2002年のゲーム: The Elder Scrolls III: Morrowind、Arx Fatalis、BloodRayne、Gothic II など。ポリゴンによるキャラクターの表現には、その緻密さにまだまだ限界があった頃。この時期のゲームはHD対応さえできれば、現役のマシンでも動作するものが多い。


ポーションをらっぱ飲みするドルイドさん。緑の丸は遠距離攻撃時の照準。

Enclaveはストーリードリヴンで、面(チャプター)クリア型の3人称アクション・アドベンチャー。チャプターの合間にキャラクターの装備をより強力な武器・防具へと調えるRPG要素もある。さらに、面をクリアする度に仲間が増える。チャプターで遭遇したNPC(味方)が、次から操作できるプレイヤーキャラクターとなっていく。ただし、操作できるキャラクターは常に一人。つまり、仲間の内から攻略に見合った性能を持つキャラクターを一人だけ選ぶ。毎回、チャプターを開始する前に操作キャラクターを選定して切り替えるというわけだ。

はじめから使用できるナイトは近接攻撃力に優れたキャラクターである。ポリゴンは、とにかくおっさん風情が素晴らしく、奇妙な味を引き出している。こんなみてくれのおっさんが正義のヒーローだとは。期待を裏切ってくれる。

他方、殿方の目を捕らえるのは、なんといってもドルイドだろう(ハントレスも女性だが、肌の露出がとにかく低いので)。お顔はともかく、形の良いお尻がチャーミング。遠距離攻撃の速射・連射性能が高く、敵との距離がある面(マップ)ではとても使いやすい。

面攻略中は、一旦チェックポイントを活性化できれば、途中で死亡しても、進行状況を失わずにチェックポイントから復活できる。チェックポイントに到達できるまでは、死んだらスタート地点からやり直しである。そして、このチェックポイント制は所持金と関連する。復活する度に10GP消費するのだ。ゴールドの発見・獲得にも相応の意味が生じていて、なかなか面白い。10Gpを持っていない場合、チェックポイント自体が活性化できないのだ。

前述した装備の強化も、面クリア時に獲得済みのゴールドから支払って買い調えていく。なお、クリア済みの面は再挑戦することができる。キャラクターの切り替えとゴールドの発見を「やりこみ要素」として機能させているわけである。

荒削りな分、攻防を緻密にコントロールすることは難しく、接近戦向きのキャラクターは単に得物を振り回すだけになりがちだった。方向キーとの組み合わせでスイングが変化するものの、相手の刃をかわしつつ、こちらの刃だけを命中させるような芸当はそうそう上手くいかない。

面が進むにつれ、即死の状況下に追い込まれることも多くなってくる。こうなると、死んで覚えるタイプのアクション性に偏ってしまい、お気楽で爽快だった素朴さは大分消え失せてしまう。ソーサレスが屋根の上から攻撃してくるKam-Zara(チャプター12)には随分悩まされた。なにせ、彼女の弾に当たると、継続ダメージを受け続けるのだ。

一通りストーリーをクリアすると、今度は敵方の視点に立ったダーク・キャンペーン(一番最初の選択時に選べなかった方)がアンロックされる。プレイヤーキャラクターとなるアサシンは性能がナイトとは正反対。ナイト側のライト・キャンペーンの開始時に、獄中で悪の勢力の偉大さを朗々と演説していた(そしてフレンドリーファイアでやられてしまう)あのアサシンである。脳筋で敵にぶつかっていくタイプではないし、バックスタッブやステルスといったものがシステムとして導入されていないため、チャプター2で、もう難度が高く感じた。むぅ。

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