キーワードはエコ

■シャイニング・レゾナンス限定版

クリアしました。エクストライベント(DLC)のキリカ、ソニア、エクセラもプレイしましたよ(計2,200円なり)。

JRPGとしての体裁を期待していたら、かなり省エネなタイプでした。極端に集約された経済システムなんですよね。ク○ゲーの一言で終わらせず、冷静になって整理してみますと、以下のようになります。ひとつずつ見ていきましょう。

 基本形はハック&スラッシュ(亜種)
  収集要素:スキル、マテリアル、消費アイテム
  キャラのパラメータ:フォース、調律、スキル
  経験点、お金の獲得:主としてモンスター狩り
  倒したモンスターからのドロップ:マテリアル、お金

『シャイニング・レゾナンス』の目玉
  特殊バフ
   1)歌(ルーンソング)。
     センターが歌巫女の場合に限り、ヴォーカル付き
   2)主人公がドラゴンへ変身する

  非操作時のAI:キズナ・ダイアグラム
   相関関係の強弱(調律、特定スキルを加味)によって性能差がつく
   キズナ・ダイアグラム用のアイテム:パーソナリティ
    (宝箱、サブクエストの報酬、特定サブストーリーでアンロック)

ここまでで説明をば。
「モンスター狩り」をすれば、「マテリアル集め」と「レベル上げ」が進むことがポイントです。マテリアルを合成すれば、スキルやアイテムになります。『シャイニング・レゾナンス』でのスキルは、主人公ら専用の武器穴にはめる珠のことで、キャラクターのパラメータを調整する役割があります。

強力なバフが「歌」でして、マクロスやらのそれと同じ重要な役割を担うわけです。セールス・アピールとしてなら、アイドルマスターのそれにも匹敵。にもかかわらず、ヴォーカルが歌巫女だけというのが実にもったいない。センターの務まる女子は他に3+1人居るのですから。初めて披露されるヴォーカルが本編でなくDLCなんて……う~む。

キズナ・ダイアグラムは独特で面白い要素です。しかしながら、バリエーションが豊富な割りに、その効能に違いを感じ取ることができません。AIの反応からでは、具体的な変化を実感しにくい難点があります。実際には、戦闘時にインサートされるセリフが違う程度でしょうか。恋愛要素の好感度とは密接に連動していないように思われます。「パーソナリティ」も収集要素と同じ扱いです。なんてエコ。


 ひとつしかない町(フィールド2個分)
  商人NPC(一人)。扱い品は収集要素と同じ(スキル、マテリアル、消費アイテム)
  調律屋NPC
  合成屋NPC
  ランダムダンジョン提供者(DLCイベント閲覧)
  要人NPC(パーティメンバー、脇役)
  他、町人NPC(サブクエスト=お使い提供者)
  宿屋NPC(1日を終えるリセット役。夜イベント、フィギュア閲覧、モンスター図鑑、チュートリアル参照、イベントイラスト閲覧)
  セーブポイント
  ガチャ(フィギュア集め。ゲーム内通貨による。課金対象ではない)
  デートイベント時に限り、デートスポット(約6箇所)が登場
  お城へのアクセス(メインストーリー都合による)

 キャンプ(特定フィールドにだけ存在)
  商人NPC(一人)。扱い品は収集要素と同じ
  焚き火(合成、1日を終えるリセット役、夜イベント)
  ランダムダンジョン提供者(DLCイベント閲覧)
  セーブポイント

 恋愛要素:夜イベント、デートイベント

お店で扱うアイテムが、収集要素そのものであることがポイントです。RPGで定番となる武具・装備の類が随分と端折られてしまいました。パーティメンバーは専用の武器を既に所有しています。アクションRPGを拠り所にした理由のひとつが、このバッサリ感=エコ仕様なのでしょうか。

町中で、なぜか棒立ちしているパーティメンバーと、会話イベントが時々発生します。これがいわゆるサブストーリーないしはサブイベントに相当します。お使いクエストにはほぼ関連しません。メインストーリーとは異なる印象の生活感を掘り下げてくれたり、キャラクター同士の関係を強調してくれる紙芝居の演出です。読んでいて楽しい内容ではあるのですが、テキストオンリーでボイスが付きません。また、町に立っていたはずなのに、イベントの舞台はなぜか宿屋内ばかりで、その上いつも同じ背景画です。ここは、是非とも宿屋内を作って頂き、屋内と町中で行える行動とを何らかの形で分け、もっと細分化すべきだったでしょうね。わざわざ「町」にしている理由が乏しいのですから。

興味深いことに、調律屋NPCはキャンプに同席しません。特に意味を持たない吟遊詩人がなぜか同席していますが。セーブポイントは地面から青色に立ち上る光です。宿泊とは別扱いです。

「夜イベント」とは、意中のキャラと交わす会話のイベントです。好感度を上げる為に行います。紙芝居演出のなかで、選択肢が出るほぼ唯一のイベントと言えます。残念ながら、バリエーションが限られており、何度かは同じイベントを見ることになるでしょう。ということは、好感度にそれほどの段階が無い、ということなのかもしれません。

 サブクエスト
  依頼元:町人、要人、パーティメンバー
  サブクエストの目標:モンスター狩り、採集アイテム、ドロップ
  サブクエストの報酬:スキル、マテリアル、消費アイテム

 フィールド
  ルートとして並んだフィールドを経てメインストーリーの各舞台へ赴く
  フィールドの配置物:モンスター(雑魚、大物)、採取ポイント(光る珠)、宝箱
   敵配置はシンボリック・エンカウンター方式
   ダンジョンも原則的にフィールドと同じ
   フィールドを移るか一日が経過すれば、配置物(宝箱除く)がリセットされる

 メインストーリー(メインクエスト)
  常時紙芝居演出、時々プリレンダムービー、ほぼフルボイス

 サブストーリー(サブクエストとは別)
  主にパーティメンバーとの会話イベント(紙芝居)、ほぼテキストのみ

経験点はモンスター狩りでしか入りません。それゆえ、サブクエストの解決による経験点収入が想定されておらず、サブクエスト用の凝ったダンジョンやバックストーリーがそもそも用意されていません。RPGらしさがかなり削がれてしまいました。なお、目的地の再利用で大物モンスターを狩るサブクエストならば用意されてはおりました(強力なスキルや調律が入手できます)。

毎回、ほぼ同じ順路を辿って大陸の目的地に出向きます。目的地別に途中で枝分かれします。途中のフィールドは景色こそ変わるものの、生息地の異なるモンスターが徘徊しているだけで一様です。理由はシンボリック・エンカウンター方式だから。接触しないように逃げ切れば、一切闘わずに済みます。地理が異なることに重要性はありません。サブクエストの目的地がカテゴライズされているだけです。

光る珠を「調べる」と、何らかのマテリアルかアイテムが採取できます。この採取ポイントも前述のセーブポイントも、フィールドに即した具体的な表現ではありません。木の根を探ったらキノコを採取した、のような表現であれば、よりRPGらしいと言えますが。シンボリック・エンカウンター方式も含め、省エネらしい割り切り方ですね。

肝心のメインストーリーには力が入っているのかというと、プロットはともかく、紙芝居演出が最悪です。冗長で説明的。退屈、陳腐。ラノベだってこれほど酷ければ、読み手は納得できないでしょう。


 課金DLC
  特定キャラクターとのストーリークリア後イベント(女性ヴォーカルの歌含む)
  コスチューム
  特殊スキル
  5穴の調律
  ランダムダンジョン用シジル(使い切り)
  特殊アイテム各種(使い切り)
  好感度上げアイテム(使い切り)
  リトライチケット(使い切り)

使い切りアイテムは、利用すると消費されます。スマホのゲームアプリが席巻する中、据え置きコンソールのフルプライスRPGに同様の手法で課金要素が設けられれば、物議を醸すことは必至でした。リトライチケットは歴史に残る“快挙”ですね。


一般的なRPGにありがちだが、『シャイニング・レゾナンス』にないもの、代用で置き換わっているもの:

  差別化された豊富な武器、防具
  明確なキャラクタークラス(戦士系、魔法使い系、治療系)
  クラスチェンジやクラスにまつわる育成
  レベル上昇にともない増えていくスキルツリー
  豊富な習得済みスキル(パッシブスキル、アクティブスキル)
  専門家から習得する奥義(呪文、特殊なバフ)
  サイドクエストにまつわる専用NPCと専用バックストーリー
  サイドクエスト用ダンジョン
  たくさんの町(ストーリー進行にともなう複数拠点)
  町にある店、施設(アイテム毎の専門店、トレーニング、呪文図書館、ギルド、カジノなど)
  ダンジョン内のカラクリ(罠、隠し扉、パズルなど)
  助っ人として雇用できるNPC

つまるところ、遊ばせるコンテンツが乏しいことが大問題でした。とりわけ価格面との対比において。あらかじめ小品として納得づくであれば、そこまで期待しなくて済むわけなのですが…… 私は予約購入者なもので(フィギュアが欲しかっただけでの予約でしたが、この通り、本編もきっちり遊ばせて頂きました)。

ハック&スラッシュ要素は、そこそこ小気味よいアクションですし、まぁ中毒的とも言えます。費やす時間のほとんどはイベントの紙芝居とこれ(レベル上げ)ですしね。なので、それだけではちょっと辛い。さらにメインストーリーの紙芝居の質はいかがなものか。紙芝居演出であっても、もっと上手く、引き込むように作れると思うんです。エコなら、なおさら、そこを計ってやって頂かないと。

主題歌『虹の旋律』は好きです。
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