名 作 R P G を 遊 ぶ (か も) 2

洋ゲーRPGや非電源ゲームを扱った頁でしたが、最近はユルいジャンルになりそうです

36時間でクリア - Risen 2

途中少しダレたものの、それなりに面白かった。タイタン・ハープーンによるボス戦はイマイチ。雑感を列記してみよう。

・戦闘アクション―主として剣戟―はあまり面白くなかった。自キャラの能力(タレント、スキル)に基づく性能向上が根底にあるため、プレイヤーの技術のみでは捌ききれない(最も顕著な例はピストルの“Missed!”)。トレーナーからスキルを教えて貰って、ようやっと溜め押しやカウンターが使えるようになる。

・戦闘アクションでの弱点を補うためか、ポーションがぶ飲み戦法が認められている。それゆえ、アクションRPGとして捉えると完成度が非常に低い。敵の攻撃をプレイヤースキルで躱したり防いだりといったことが存分に出来て欲しかった。

・先にも触れたストッパータイプがメインクエストの基本構造になっていて、組み立て順の如くにクエストをこなすことが求められる。単純にクエストマーカーの指し示すところに行くだけでは完結せず、自キャラのスキルを総動員して課題をクリアせねばならない(Silver Tongueで説得するのか、それともPick Pocketで盗むのか、など)。いくつか解法がある場合もあり、一般的なお使いクエストよりはやりごたえがある。その代わり、ストッパー構造がやや窮屈さを感じさせる(その課題をクリアしないと進展しないため)。

・Risen 2の“お使いクエスト”は、Crateを10個集めるといったものが基本。最後の1個がなかなか見つからなかったり、やり込み要素の執念で当たらないと達成できないこともある。他には、「どこそこのモンスターを倒して欲しい」といった基本中の基本もあるが、さほど類型を感じなかった。コミカルなNPCが喋る、困っている事情がそれぞれ際立っていたせいかもしれない。

・RPGとしての基本的な手法はGothicからさほど変化していないが、時代を経たゆえの進化が不足気味で、ゆえに古めかしさの方を強く感じてしまった。依然として作りの粗さやディテールのチープさを感じる箇所も多い。一例を挙げるなら、トレーナーとのやり取りでは残金表示が出て然るべきだ(慣例的にそうではなかったからといって、それを続けるのはいかがなものか)。コンソール風の流儀が若干取り入れられているため、むしろ退化していると感じた場面があったことも否めない。貧乏所帯の開発スタジオが大手の向こうを張るのは苦しいところだが、新作RPGとしての方向性に何かキラリと光るものが欲しかった。

・環境グラフィックの質は評価したい。とりわけ水の表現が豊か。夕焼け空や宙に舞うタンポポの胞子など細やかな表現も頑張っている。他方、キャラクター造形に難アリ。持ち味はあるが、いまひとつ作家性や統一感といったものが乏しい。何より、素人じみた下手くそなポリゴンモデルに見えてしまう。フォトリアルである必要は無いが、アートデザイナーのアピールを感じる出来具合にはして欲しかった。

・物語としての“引き”は前作Risenより強く、プレイヤーに提示される主目的もハッキリしていた。ここは評価したい。その代わり、物語主導が表に出たことで、全体としてリニアな流れの中にフリーローミングが入れ子されている。島々が舞台ということもあって、ブツ切り感があった。

・海洋冒険譚としての趣向が足りない。船が移動の足としか利用されておらず、せっかくの舞台設定を活かしていない。いちいち島を巡って移動しなくてはいけないことは、ひと続きの陸地から比べると大きな欠点で、それを補う要素がない(例えば、ワンダリング・モンスターと海上戦闘するといったプラス面がない)。島から島への移動はファストトラベルと何ら変わりない。

・便宜上、アイテムの地図を入手してからマップ画面が出ることになっている。しかしこの処置には開発者達の手抜き、ないしは技術力の低さを感じる。方位磁石だけでは、くねくねとした複雑な地形を往来するには不十分だった。利便性を考慮するなら、最低限、ミニマップは欲しい。地図があることでファストトラベルが可能になるが、終盤、港が直に飛べるように設定されておらず、無駄な徒歩移動が多くなった。Risen 2の地図には、いわゆる“戦場の霧”の仕様が無く、探検して位置関係を明らかにしていく楽しさはスポイルされている。

・NPCは、AIや昼夜の行動がセットされた、従来通りの出来である(AIの無いArcaniA: Gothic 4よりは優れている)。ただし、必要な会話を終えた後が素っ気なく、Skyrimのような“ごっこ遊び”を支えることは出来ない。

・マップ上にクエストマーカーやトレーナー表示が可能となっており、プレイヤーの利便性を考慮している箇所もある。しかし、インターフェースがコンソール仕様なので、PC版では使い勝手は宜しくなかった。

・仲間を同行できるようになった点は、このシリーズでは最も新しい部分。Pattyを連れているとNPCとの会話にチャチャを入れてきたりと、存在感を上手く醸し出していた。ロマンスとは言わないまでも、更に掘り下げた関係性であるとか、背景設定を利用した出来事なども欲しいところ。ディテールがやや不十分で大味に感じるのは、こうした演出面も原因だろう。ポリゴン造形に、見かけの細やかさや個性が足りないことから、ステレオタイプで大雑把な捉え方となる。

・罠によるQTEで、即死が設けられている。私はこの手法には反対だ。安心しきっているプレイヤーに活を入れているつもりかもしれないが、この手のアーケードアクションには、プレイヤーがしくじった際の対応が熟考されておらず、詰まるところリロードするだけの話でしかない。セーブしていなければ、理不尽に巻き戻しが発生し、費やした貴重な時間が一瞬で奪われる。こうした要素はRPGには似つかわしくない。

・ストーリーはなかなか楽しめた。マーラを倒した後、仲間と一言ずつ交わせる粋な計らいも、旅を供にしたパーティらしくて大変好ましかった。クレジット後、タイトル画面に戻ってしまうが、RPGらしく、未解決のクエストが達成できるように終了せずにそのまま続行してくれても良かったのではないか。

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[ 2012/05/09 18:14 ] ■RPG | TB(-) | CM(0)
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