名 作 R P G を 遊 ぶ (か も) 2

洋ゲーRPGや非電源ゲームを扱った頁でしたが、最近はユルいジャンルになりそうです

コンソール化で自らを見失いつつあるRPG - Risen 2

Xbox360コントローラーで再開。メニューがコンソール仕様になっているので、キーボードよりパッドの方が使い勝手が良いことに気が付く(Aimingを除き)。

問題があるとするなら、十字キー(Dパッド)で直にアイテムを使う場合で、ご存じのようにXbox360コントローラーの十字キーは上を押したつもりが斜めに入ったりと使い勝手が少々宜しくない。Risen 2ではアイテムを8方向に割り振れるので、Rumsを上、Sandを右上、などと設定することが可能。戦闘中、ライフがヤバくなったら、十字キーの上を押せばよいわけだ(ところが、右上のSandが入力されて、Dirty Trickが誤発動したりする)。なお、RBを押せば8アイテムの内から入力方向を決めた上で消費できる。ゆえに、十字キーよりRBを使うように習慣づけておけば問題無い。

Xbox360コントローラーではスプリントがLBに割り振られており、戦闘からダッシュで逃げることも可能。キーボードではスプリントの割り付けが機能せず。

さて本編。RPGとしての進行は古くさい。私が勝手に呼称しているところのストッパータイプである。序盤だと「Silverbeardが認めてくれない限り、海賊の一員になれない」というのがそれ。プレイヤーに課題が突きつけられ、クリアできるまでは先へ進めないという『ストッパー』だ。このシステムの利点は、プレイヤーキャラクターの成長を監視できること。課題をクリアするには、いくつか用意されたクエストをこなす必要があり、それが済んだ頃には自ずとシナリオが要求するレベルへと成長している。キャラが弱いままで先へ進んでしまうという事態が防止できるので、作り手の立場からすれば非常に御しやすいのだろう。

遊んでいるプレイヤーからすると、ある種の条件が設定されるわけで、ストーリー・ドリヴンの展開だと了解できるものの、自由を拘束する枷のようにも映る。箱庭タイプでこれをやられると、当然のことながら、箱庭という利点が損なわれる。というのも、探索エリアを限定し、その範囲内で条件を満たすように仕向けることがセオリーであるため。したがって、サイドクエストを解決する順番は不同だが、かなりリニアに近い展開になるわけだ。

序盤は金欠気味で必要なスキルを訓練して貰えないままとなり、難易度は少々きつめ。基本に忠実に、与えられる手掛かりは全て調べ、全てのNPCと会話し、全ての場所を探検し、クエストを漏れなく解決していく姿勢でいれば、そんなに厳しくはならないだろう(でも、それを律儀に行うのは面倒くさい)。戦闘がプレイヤースキル有利の処理ではなくなった点は大きく、とにもかくにも自キャラを成長させないことには闘いで生き残れない。更に、ファスト・トラベルやクエスト・マーカーの恩恵を受けるには地図が必須であるため、新しい島に着いたら、その島の地図(アイテム)を手に入れることが優先事項になる。

冒頭から中盤にかけては、(これもコンソールのプレイヤーを意識した為なのか、)物語の流れが速く、プレイヤーのするべき事(メインクエスト)もハッキリしている。タイタン・スピア入手後からは、以前のGothicに近いフリーローミング・スタイルとなり、目的地もカレント・クエストもプレイヤーの自由裁量となる(メインをうっちゃってサイドクエストばかり片付けてもかまわない)。それでも、Thieves Islandで閉じ込められて、またもやストッパー処理をやらされる。

演出面。Gothicの頃から比べると変化を感じる。全般的にカットシーンが多用され、クライマックスでプレイヤーが分担するアクションが限定された。つまりはコンソール定番の演出に近づいてしまい、Gothicからの伝統であった独自性がやや薄まっている。タイタン・スピアの入手時にQTEが発生するとは露とも思わなんだ。戦闘シーンで一撃が決まった時のスロー再生などはシリーズらしからぬ演出で、“取って付けた”感が強く、キャラクターの造形をまずどうにかしないことにはとても見られた代物にならない。

物語。シンプルで分かりやすい。クラケンや宿敵マーラの出現が何の説明もなく唐突に感じられるが、進展するにつれてNPCのセリフで経緯が明かされていく。メインクエストは4つのテンプルに関連する4つの武器を集めて云々という形式的な繰り返しが前提とされるが、登場人物達の活躍で動的な展開を見せ、飽きさせない工夫を感じる。魔法としてブードゥー、仲間となる種族にSavageやノーム(名前こそ一般的だが生物造形は個性的)、それに南海の島々と、海賊譚のコミカルな味付けも面白い。

音楽。ディ○ニーの海賊映画のようなチャチなものでなく、重厚な雰囲気が感じられる。海賊モノの固定観念を使わずに成功していると言えるだろう。ステレオタイプでゲンナリということは無い。個人的に、テーマ音楽はこれまでのシリーズの中で一番好みだ。

個人的な不満。船に対するインタラクションが皆無であること。装備をカスタムしたり、海戦をやらかしたりという趣向がまるでない。手下は10人ほど雇えるスペースが用意されているが、物語の進展に伴ったものと予想され、プレイヤーが弄れる自由は無さそうだ。航海における出来事すら何も起きない(島を出航したカットシーンの後は、何事もなく目的地に到着するカットシーン)。大洋の上で針路をプロットするような趣向がそもそもない。帆船という魅力的な要素を取り入れておきながら、有効に使われないのでは随分とマイナスだろう。主人公が水の中に入っても絶対に泳がない点にも違和感を覚える。
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[ 2012/05/08 07:53 ] ■RPG | TB(-) | CM(0)
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