GameSpotプレビュー

ポーランドの作家Andrzej Sapkowski氏の小説をベースにしたRPG The Witcherが北米で2007年10月30日に発売される(欧州では先行して10月26日発売)。この小説は(この記事執筆当時で)第一作しか英語に翻訳されていない。ゲームはGeraltモノの最新にして最後の本から材を取っているそうだ。

以下はGameSpotによるプレビューの要約である。(ソース: http://www.gamespot.com/pc/rpg/thewitcher/news.html?sid=6181059&mode=top&tag=newlyadded;title;2

プレイヤーが操作するのは、アンチヒーローのGeralt of Rivia。Witcherとは、魔法が使えてアルケミーにも秀でている、モンスター・スレイヤー(怪物退治専門の職業)の事。舞台は陰謀渦巻く中世風の世界。

カメラ視点は二種類。バルダーズ・ゲートやネヴァーウィンターナイツのような「見下ろし視点」と、World of Warcraftのような「地面すれすれの視点(三人称視点のこと)」とが随時切り替えできる。

戦闘は原則クリック・ゲー。攻撃する相手を選んで、後はそのまま見ていてもいいし、さもなくば、アイコンの変化と Geraltの剣の振りに合わせて、タイミング良くクリックすることで発動できるチェーン・コンボを活かす。むやみやたらとクリックすればいいわけではなくて、タイミングを合わせないといけない。ダブル・クリックでアクロバティックなマニューバー(前方跳躍や側転など)が発動できる。

敵を気絶させたら、もう一クリックしてトドメをさす。このトドメの攻撃は胸を突き刺したり、脚を切り落としたり、喉をかっさばく等、華麗で残虐なパフォーマンスとのこと。

ソードのスタイルは三種類(ストロング、ファスト、グループ)あり、Z,X,Cのキーで切り替えて使う。身軽で素早い敵にはファストタイプ、巨大で硬い敵にはストロングタイプ、複数の敵を相手にする時はグループタイプという具合。

Witcherにはアルケミーの才があるので、ポーションを作ることができる。効能も多様で、例えば耐久力を素早く回復できるポーションには"tawny oil"といった名前が付いている。

魔法の能力としては signというものがある。最初に憶える"aard"というサインは一種の念動力で、障害物を打破したり、敵をノックダウンさせられる。

経験レベルを積むと、ポイントの割り振りによって専門化を図れる。ストレングスやインテリジェンスといった能力値を上昇させたり、ストロング、ファスト、グループの戦闘スタイルを上達させたりできる。Geraltは二本の剣が使える(一本は銀製で対モンスター用、もう一本は鋼製で対人間用)ので、上達させるスタイルは二つ分となる。更に、ボーナス・スキルのようなものを取る事もできる。例えば、"buzz"は「酔剣」で、酔っぱらっている時にダメージを25%増しにする特技(反面、パリーとドッジが50%悪くなる)。

ゲーム冒頭は長めのムービーが流れる。その内容は・・・Geraltが愛する王女は、夜になるとモンスター(ヴァンパイヤ系?)に変身してしまうという呪いをかけられて、隠れ家に潜んでいる。そこで、Geraltは呪いをかけた張本人を餌に、王女を誘い出す。(おそらく、元は王女であった)モンスターが呪いをかけた張本人を殺し、Geraltとも死闘を演じる。王女は夜が明ける時には石棺に戻る(らしい)のだが、 Geraltが先んじて石棺に閉じこもってしまい、夜が明けると同時に、王女の呪いが解け、Geraltは愛しい人を取り戻す。

ゲームの背景は、主人公Geraltが姿を消してから大戦争が起き、その後数年経った頃。Geraltは記憶を失ったままで戻ってきて、かろうじて生き残っていたWitcher達に介抱される。広大な森林地帯の真ん中にある、Kaer Morhenという廃城がWitcher達の住処。ところが、Witcherの特別なポーションを手に入れようと、ならず者達の軍隊と、 frightenerという巨大カマキリを引き連れた魔導士が廃城を攻撃してくる。ゲームで最初に遊ぶ面は、この廃城の防衛戦。

戦闘は(前述のように)戦術的で、それなりの深みが備わっており、しかもペースが速い。物語はプレイヤーの選択により、分岐点で枝分かれする。

・・・というわけで、プレビューを読んだ限りでは、かなりワクワクする。Quest Gameplay Walkthrough Pt. 1 HDを見た感じでは、 Biowareのオーロラエンジンそのものという感じのカメラ視点で、尚かつ操作しやすく改良が加えられているのではなかろうか。激走する主人公を後方からチェイスするカメラがなかなかカッコイイ。主人公との間に壁があると透明になるようで、少なくともNWN2よりもカメラの挙動が賢そうだ。

シネマティックシーンはNWN2と同じ。口パクと目パチと身振り手振りだけで、表情の変化は無し。ただしキャラクターモデルがいい味出しているので、表情が変化しなくても、それほど不自然に見えない。街の住人には子供も居た。セルフシャドウは無いように見えたが、その他はHDRの焦点深度の効果を多用している感じ。夕焼けのような光の描画が綺麗。

The Witcher Updated Q&Aによると、総計250のAbilityが、15の"trait trees"にまとまり、能力値は4つ、マジカルサインは5つ、戦闘スタイルは6つ。サインは攻撃魔法という扱いらしいのだが、絶対数が少ないようなので、JEDIのフォースパワー(例えばフォース・プッシュ)みたいな雰囲気かもしれない。ポーションはゲームをポーズして、ちょいちょいとその場で調合できてしまうらしい。サインよりも活用の巾が広そうだ。

Quest Gameplay Walkthrough Pt. 2 HDでは、セリフは割と簡潔でNWN2のような冗長さは無かった。インターナショナル版という性格もあるのだろうが、これはスピーディーなプレイが期待できる。戦闘していた部屋でポーズして視点を変えている場面では、FOVは広角カメラのそれで、主人公を中心に八の字に歪んで見える。このデモはえらく高解像度な上、ワイドスクリーンだが、4対3スクリーンで並の解像度だとどう見えるだろうか? 全体的に、これまで見たオーロラエンジン系RPGの中で、最もこなれている印象を受けた。発売元が例によってATARIだというのが少々気になるが、開発期間を伸ばした結果のリリースだから、完成度は高いと信じたい。
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テーマ : PCゲー
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